top of page

「日露の懸け橋たらん」

ロシアのイメージというと「怖い・寒い・暗い」の3つのイメージが即座に思い浮かんでくのではないかと思います。人によってはミリタリーなどといったイメージも思い浮かぶかもしれません。実際にロシア人と会ってみるとわかるのですが、結論から言うとそうしたイメージは誤っています。エルミタージュ美術館に代表されるようにロシアは世界有数の芸術大国であり、人も文化も非常に明るい国です。そうであるにも関わらず日本人の8割以上の人がロシア人と会ったこともないのに見聞きした二次情報だけでよくないイメージを決めつけています。本当にこれで良いのでしょうか?

ロシアへの暗くて寒いイメージを持たせる要因の一つであるシベリア抑留問題、みなさんは抑留者の生の声を聴いたことがあるでしょうか?

私たちはあります。そして、その方々のロシアへ抱いているイメージというのは想像されているものと全く違うものだと思います。物事を真に理解していくためにはテレビの報道でもなく、書籍でもなく、人間の生の声を聴くことが、そして対話をしていくことが大切だと思うのです。

​昨今の報道の通り、日露関係は新たな時代へと入ろうとしています。2019年夏、ロシアの地で日露両国の将来を担う大学生が日露関係の新時代へ向けて議論をしていきます。参加するにあたってロシアへの知識は不要、むしろ無い人に来てほしい。私たちと一緒に日露の新時代を切り拓いていく方をお待ちしています。

日露学生会議の歴史

 

1988年夏、慶応義塾大学上智大学の学生が中心となって始まった当時のソビエト連邦の学生との私的交流が「日本ソ連学生会議(日ソ学生会議)」という事業の構想を生んだ。当時のソ連では、新たに組織を設立するのは困難であり、日本とソ連の学生が政治・経済・文化などについて話し合うなど考えられなかった。しかし、ソ連の実態を知らない多くの人々が、なぜソ連について先入観を抱いているのだろうか。そして、なぜソ連は不可解な国と思われているのだろうか。そのような疑問をきっかけとして、ソ連の実際の姿を理解するためには、少しでも多くの日本とソ連の若者が、直接かつ自由に真剣に話し合いができる機会を設ける必要があると考えられた。その後、多くの両国の学生がこの事業の構想に共鳴していき、日本ソ連学生会議が発足、ソビエト崩壊後は日本・ロシア学生会議として約30年にもわたって毎年開催されてきた。これまでの開催地は、モスクワ、ハバロフスク、ウラジオストク、東京、大阪、新潟、日光などである。モスクワ側の参加者の多くはモスクワ国際関係大学、サンクトペテルブルク大学、ロシア外務省アカデミーなどに所属している学生である。

  • 1990年 第1回日ソ学生会議開催

  • 2018年 第30回日露学生会議(東京開催)

  • 2019年 第31回日露学生会議(ロシア開催)

  • 2020年 第32回日露学生会議(東京開催予定)

日露学生会議の活動理念

 

「日露の懸け橋たらん」というスローガンを掲げて発足した本事業は、以下の事を理念とする。

  • 日露の学生間の学術的、文化的交流の発展に貢献するため、大学、学部、学年を問わず会議参加者を募集すること。

  • 政治、思想、宗教に捕らわれず、非営利事業であること。

  • 日本人参加者はロシアを、ロシア人参加者は日本を偏見や先入観にとらわれずに幅広く理解するために、本会議では多様な分野のテーマを議題として取り上げ、日々の活動では相手国の学習に励み、交流活動を活発に行うこと。

bottom of page